「ほんと、アンタ大丈夫?
さっき何か変なこと言われたりしたの?」


「大丈夫だって。心配ありがと」


何もないと言ったら嘘になるけど、ね。


「それより七ちゃん…ちょっと…」


「なに?」


やっぱり、気のせいだよね。


「ううん、ごめん。やっぱり何もないよ。ホントごめんね迷惑かけちゃって」


パチンと顔の前で手を合わせ、頭を下げる。


「いいって。あ、紅真くんが呼んでる」


目線の先に、こっちを見て手招きする紅真くん。


「なんだろ?とりあえず行こっか」


「うん…」


おかしい。


全員がこっちを見て、静まりかえっている。