【十波side】



新ちゃんたちと再会を果たしてもう1週間が過ぎた。


なのに…


「相変わらずのガードの固さだね、新也くんって」


「ほんとに…私何か悪いことしたかな…?」


机に頬をくっつける。


「でも、そんなに落ち込む事ないんじゃない?」


「だってぇ。」


仲良くしたいって思うのは私だけなの!?


そうじゃなかったら少しくらい話してくれてもいいじゃん!


「まぁでも、女の子全員にあんな感じみたいだからさ。何も十波が特別に嫌われてるってわけではないでしょ。」


「慰めになってなーい…。」


視界の端にちらと新ちゃんが映る。


(イヤホンさしちゃってるのか…話しかけづらいな。)


そんな新ちゃんのイヤホンを抜いて、後ろからちょっかいをかける紅真くん。


楽しそうだな…。