クーデレ君と微妙な関係

「は?」


驚いたような顔で、ハッキリとした二重の目をぱちくりとさせた。


何してもカッコイイとか、反則じゃん。


「いや、理由ってそれだけ?」


「私からしたら大事なことなの!」


ダメだ…恥ずかしすぎる。


顔から火って、ほんとに出るんじゃないかな。


「あっそ。くだらねえ心配してねえで、さっさと仕事に戻んなアホ十波」


アンタが拘束してたんでしょうが…。


「アホは余計だバーカ!」


制服のポケットに手を突っ込んで、体育館に戻っていってしまった。


いっそ、そのままコケてくれればよかったのに。