クーデレ君と微妙な関係

「なに間抜けな顔してんだよ」


ニヤリと笑い、答えを聞けたから満足、とでも言いたげに私を解放した。


「え、言っちゃダメでしょ…」


「別にいいだろ。困んないし」


「わ、私は困る!」


なにムキになってんだ、私。


「何が困るんだよ」


「それは…」


生ぬるい風が、私の唇を撫でていった。


「言ったら…またあとりちゃんが新ちゃんにキス、しちゃうかもじゃん」