クーデレ君と微妙な関係

「で、何を言おうとしたわけ?」


壁に押し付けられ、問い詰められる。


はっきり言って拷問に近い。


「別に…何も」


結果的に何も言わなかったんだからいいじゃない、なんて言えるはずもなく。


ただ新ちゃんから顔を逸らすことしかできなかった。


「あそ。じゃあ質問変える。アイツに何訊かれた?」


「……」


言いたくないな…。


「それ…言わなきゃだめなの?」


「当たり前。言うまで離さねぇよ」