クーデレ君と微妙な関係

「あはは…」


七ちゃんに挟まれたまま、新ちゃんの方を軽く向く。


「なっ…」


目がバッチリと合った瞬間、新ちゃんの唇が動いた。


『バーカ』


明らかにその形。


多分、見間違いではないと思うけど…。


当の本人はニヤリと笑って、何もなかったかのように同じく舞台の上にいた紅真くんと話し始めた。


「性格悪っ…」


全部、新ちゃんにはバレてる。


私が新ちゃんを…


「ねぇ、ちょっと小松さんいいかな?」


後ろから透き通った、凛とした声が私を呼んだ。


「話が…あるんだけど」
 

普通女の子相手に上目遣いとかする?


「分かった。何の話?」


七ちゃんの手を剥がして、彼女に駆け寄っていったその選択が、間違いだったんだ。