「大変だね、今日で1週間切った感じ?」 七ちゃんが放課後の練習を眺めながら、そう言った。 「だね。衣装の人とか特に頑張ってるね」 誰一人として手を休めない。 もちろん、それは主役も同じで。 「なんか新也くん変わった?」 次々と舞台の上でセリフを紡いでいく新ちゃん。 ちょうど物語もクライマックスにさしかかり、新ちゃんがあとりちゃんに手を差し伸べた。 私が絶望に立ち向かえたのは、君のおかげだね。 あとりちゃんのセリフの後、2人の距離が縮まる。 「今からキスシーンだね」