クーデレ君と微妙な関係

「最初からそう言えばよかったのに」


今まで私と新ちゃんの間にあった距離が、ゼロになった。


「ん…っ」


新ちゃんの服を握る手に、力がこもる。


「ん、今日はここまで」


満足そうな顔をして、私をぐっと引き起こした。


「これで分かったろ?」


「な、何が」


ダメだ、息が戻らない。


平然を装って、落ち着こうと試みる。


「前島とは何もねぇから」


「……」


そうだった。私がここに来た理由。


「だったら私にこんなことする必要なかったじゃん」