クーデレ君と微妙な関係

「っ…」


ぎゅっと目を瞑る。


触れるはずの唇は触れることなく、でもその場から離れていくこともなく。


「なに、期待してんの?してほしいならちゃんと口で言いな」


意地悪だ。


いつもより少し低い声が、私の上で甘く響く。


「期待…してなんか」


地面についていた手から力が抜ける。


がさっ、と新ちゃんもろとも倒れてしまった。


「そんな顔赤くしてどうすんの」


自分でもわかる。顔が熱を帯びて、真っ赤に染まっていくのが。


「キス…して……」