クーデレ君と微妙な関係

「お、お邪魔します」


この前、リビングにお母さんがいたのに今日に限っていない。


新ちゃんの部屋を目指して、階段を上がる。


「新…ちゃん」


「やっと来たか」


おどおどする私とは正反対に、いつもの冷静な表情。


「とりあえず入れ」


部屋に入り、ベッドの傍に腰掛ける。


「何でここなの?別に学校でもよかったんじゃ…」


「学校だと、この前みたいなことになるだろ」


この前…。


「だね」


誰に見られてるか分からないのだ。




「でさ、練習はうまくいってるの?」


「あんまり。よくオレが逃げたりしてるから」


「何それ」


ふふっと笑みが漏れる。


「ちゃんと練習しなきゃ。大役任されてるんだから」