クーデレ君と微妙な関係

「今日、放課後オレの家に来て」


周りには聞こえないように、でも確実に十波には聞こえるようにと、口を寄せた。


「な…何で!」


目にはうっすら涙が浮かんでいる。


「さっき、あとりちゃんに呼ばれてたじゃん。ちゃんと行ってあげなよ」


俯きながら苦しそうに声を絞りだすその姿が、あまりにも痛々しかった。


(オレが悪いんだ。十波にこんな顔させるのは)


「話したい事、あるから。」


「…分かった」


来てくれなくてもいい。


オレの気持ちが、少しでも伝わるなら、それで。