クーデレ君と微妙な関係

「……あはは」


力が抜けたように、十波がへたっとその場に座り込んだ。


「ちょ、十波っ!」


手を差し出したその時、


「来ないでっ!」


こっちに目もくれず、下を向いたまま叫んだ。


「何もないから、こっち、来ないで」


十波の、精一杯の拒絶。


どうしたら良いのかも、何が出来るのかも分からない。


「アレは、何だったのさ…」


もう嫌だ、と小さく呟いてから立ち上がり、フラフラとした足取りで小さくなっていった十波。


「んだよ、いねぇしさ」


いっそ笑えてくる。


辺りを見回すが、いるのは呆然と立っている自分だけだった。


全部、アイツの思惑通りだったってことか。