クーデレ君と微妙な関係

「はい、じゃあいきます」


体育館の舞台の上に立ち、二人で向き合う。


「なぁ、寸止めでいい?」


下にいる監督役に尋ねるも、いやそうな顔をされた。


「できるだけ本番と同じようにしたいんだよね。頑張ってくれない?」


前島がにやりと笑う。


「諦めなよ。誰の事が頭をチラついてるのか知らないけど、お姫様はこっちだよ」


コイツは、オレの気持ちを知っている。


知ったうえでのこの行動。


本当、性格どうなってんだよ。


「やっぱ今日帰るわ」


アイツ以外とこんな事、したくない。