「何…。」


顔、合わせ辛いな。


「何じゃねぇよ。それこっちのセリフ」


そっぽを向きながら話しているから、新ちゃんが今どんな顔をしているか分からない。


「いい加減こっち向けよな」


そっと私の横に来て、そのまま座った。


「何一人でテンパってたわけ?」


「言っても分からないし。新ちゃんのバカ」


私だって分からないんだ。


説明なんて、出来るはずがない。


「あっそ。まぁそれでも良いけど……」


くしゃっ、と私の頭の撫でる。


「どうなっても知んねーよ?」


私の顔を覗きこんで、悪戯に笑った。