クーデレ君と微妙な関係

放課後、例のごとくあの集団が私たちを下駄箱から遠ざけた。


「あちゃ~どうしよっか?」


七ちゃんと紅真くんと、新ちゃん。今日は部活が無いらしく、一緒に帰ると紅真くんが言い出した。


「超……迷惑」


新ちゃんの怒りが爆発しかけている。


「まぁまぁ、そんなに怒んないでよ」


頑張って怒りをおさめようとしてみるも、人がだんだん増えていくこの状況で、怒るなと言う方が無茶な話だ。


少しの間、新ちゃんと言い合いをしていると、


「あら、そんなとこにいたの?」


いつの間にか、あとりちゃんが新ちゃんの腕をぎゅっと掴んでいた。