「りんごー、起きろー。」


一階から届いたお姉ちゃんの声で目を覚ます。


「はーい…。」


寝起きの腫れぼったい目を擦りながらベッドから出て、お父さんとお母さんの写真の前に座って手を合わせる。


「お父さん、お母さんおはよ!あたし、今日から高校生だよ!」


と、ややテンション高めに語りかけた。


最後にニコッと微笑んで立ち上がり、制服を見に纏う。