「燈子……」
「へへ…ゴメンね?連絡もしないで。
寂しくって戻ってきちゃった。
ね、アッキトさんっ?」

照れた顔で、くいっとシャツの袖を引く。
強張った顔が自然に緩む。
泣き出しそうになるのを何とか堪えた。

「燈子は本当に…仕方…ないなあ……」

大きなお腹がつっかえるから、恐々と彼女を抱き締める。

彼女が背中をギュッと掴んだ。

「…大好き」
「ウン……会いたかった」

温かい身体を、馴染んだ匂いを抱き締めながら、言葉にできない想いが募る。

俺が嘘を吐かないのは、君が決して俺を問い詰めたりしないからだ。

君はいつだってそう、俺の欲しい答えをくれる。

どうやら俺は思った以上に。
君にガッチリ嵌まってしまってるみたいだ。

 
ありがとうな…


バカな俺を信じてくれて。