「バカ蒼士っ‼」

母ちゃんの怒鳴り声が遠くから聞こえる中、フラフラと自分の部屋まで辿り着く。

ベッドにゴロリと仰向けた。

…漠然と、言われるままに里帰りして、そんなこと考えてもみなかったし、
2人で話し合ったりもしなかった。

恥ずかしながら私は、未だに恋人気分でイマイチ実感が無かった。

私達、2人っきりでも家族だったんだなあ。

秋人サンだって…1人できっと寂しくしてるよね…


ヨシ、決めた。

部屋に戻った私は、急いで旅行鞄に帰り支度をし始めた。

待っててね秋人サン。
やっぱり私、そんなに離れていられないや。

燈子は、燈子は………

アナタのお側へ参りマスっ!

「待っててね~、マイラブダーリン‼」