それから、私達は教室に戻った。
昔は茶化されていたが、今は流澄と私は一緒にいてもおかしくない、二人で一つなんだと思われている。

「流澄ー、雨音ー、何してたんだ。帰りの準備早くして帰れ。そんて、卒業おめでとう」
「はい。ごめんなさいー。ありがとです。」

先生はそう言って、教室をでた。
さっさと準備をする私に、流澄がさっきの出来事は夢と感じてしまうほどのテンションで

「雨音雨音ー！ちゅーして！」

とヘラヘラ笑いかけた。
いつもの事だけど、さすがにきついわー。
そう思い、冷たい顔で

「うるせえ黙れ、くそ流澄が。」

と言った後に、
冗談だよ。ごめんな。
と微笑んで、流澄の額にキスをした。