幸せになりたい






それから、しずくさんは病室に移動になった。

病院代はおじい様が出したらしい。

それほどみなみさんに彼女と子どもができたのが嬉しかったんだろうな。

私と裕也の子どももこれだけ喜ばれたらいいのにな。

「しずくさん、おひさしぶりです。」

「久しぶり。来てくれてありがとうね。」

しずくさんはそう言って微笑んでくれた。

「体の方は大丈夫ですか?」

「ええ。少し気怠いけど幸福感があるから平気かな。」

やっぱり子どもが生まれるっていうのは幸せなことなんだな。

私も早く子どもが欲しい。

「子ども抱かしてもらってもいいですか?」

「ええ。どうぞ。」

しずくさんはそう言ってベビーベッドから抱き上げた燈真くんを私に差し出した。

思っていたより重い。

でもかわいい。

「もうそろそろ怖いので戻しますね。」

「ちょっと疲れてきたから私は寝るね。今日は来てくれてありがとう。またよろしくね。」

しずくさんは疲れたように目をこすってベッドに潜った。

「失礼します。」

私はそう言ってしずくさんの病室から出た。

「裕也、帰ろ。しずくさん疲れて寝た。おじい様達も連れて帰ろっか。」

「ああ、わかった。俺早くつぼみとの子どもが欲しい。」

「私も同じこと思ってたの。早く結婚して子作りしよ。」