幸せになりたい






私達は屋敷にもどってすぐ、結婚式の予定を組んだ。

「とりあえず、結婚式はみなみさんとしずくさんの結婚式が終わってからだな。」

「そうだね。それから仕事を全部終わらせないといけないから早くて二ヶ月後かな。しずくさんの予定日より早くしておかないと来れなくなっちゃうしね。」


「ってことは俺たちの結婚式は3月になるな。」

「そうだね。それから2泊3日のハネムーンだけど、どこに行きたい?」

「俺はつぼみの行きたいところでいいよ。」

「だったら私、モルディブがいいな。一度行ってみたかったの。」

裕也は優しく微笑んで頷いた。

「モルディブか、リラックスできそうだ。それに子作りも気兼ねなくできそうだ。」

裕也は優しい微笑みから意地悪な笑みに変わった。

「やらしいことばっかり考えてるんでしょ。初めてだから優しくしてね。」

私は内心恥ずかしくなりながら強がって言ってみた。

「大事に抱いてやるからな。俺のお嫁さん。」

「お嫁さんになるのはまだ二ヶ月先なんだから。」

私達が和んだ雰囲気でいると扉の向こうからヒデの声が聞こえた。

「組長、みなみ坊っちゃんのフィアンセのしずくさんと言う方が破水したそうです。」

予定日より早くない!?
急いで病院にいかないと!

「裕也しずくさんの所に行こう!」

「ああ、車用意してくる!」

裕也はそういって走って駐車場まで行った。

そうだ!前組長達にも知らせないと!

私はおじい様たちの部屋へ走った。

「おじい様、失礼します。」

「なんだ?」

おじい様はおばあ様を抱いてテレビを見ていた。

「今すぐ病院に行くのでお二人も来てください。孫がもうすぐ生まれます。」

私がそういうと二人ははっと顔を見合わせて立ち上がった。

「どう言うことだ!?誰のこどもだ!明日斗か!?」

「あの子に恋人なんていたのね!?」

おじい様とおばあ様は明日斗さんのこどもだと思ったらしい。残念ながら違うんだけど。

「違います。明日斗さんではないです。」

「なんだと?ではみなみと言うことか?あいつにこどもだと?あいつはてっきり男が好きなのかと思っていたぞ。」

おじい様はそう言いながらも嬉しそうだった。

「行きましょう。裕也が車を用意しています。」

「ああ。」

「ええ。」

私達は裕也が待っているであろう駐車場へ転ばない程度に急いで行った。