幸せになりたい






「もちろん、私も裕也の子供がほしい。だから二人でがんばろう!」

裕也の不安そうな瞳は嬉しそうに緩んだ。

「俺、実はずっと考えてたんだが、つぼみは子どもが嫌いなんだと思っていてなかなか言い出せなかったんだ。」

「私子ども好きだよ。」

裕也はそうかといって運転を再開した。

裕也は実家に着くまで終始嬉しそうな顔をしていた。

「つぼみ、ついたよ。」

私はいつの間にか眠ってしまっていたようだ。

裕也の声で目が覚める。

最近はそれだけでもすごく嬉しい。

私はかなり裕也にはまっているようだ。

「いくぞ。」

裕也はそう言って先に車から降りて助手席のドアを開けてくれる。

「ありがとう。」

「坊ちゃん、お帰りなせぇ。」

一人の組員がいつの間にか、裕也の背後に無表情で立っていた。

裕也はその人を見た瞬間に機嫌が悪くなった。

「ああ。親父とお袋はいるか。」

「はい。奥に。」

裕也はそれだけ聞くとその人を無視して屋敷に入っていった。

私は裕也の背中を小走りで追いかけた。