祐也にプロポーズされてから一ヶ月ほど経った。

あのあと帰ってすぐにみんなに報告をし、許しを得た私たちは結婚式のことについて話し合っていた。

「つぼみ、ウエディングドレス着たいか?」

「着たいかな。祐也のタキシード姿見たいし。」

私はそう言って祐也の手を握った。

「でもその前に祐也のお父さんたちのところに挨拶しないとね。早速今日行く?」

私がそう言うと祐也は嬉しそうな顔をした。

「俺たち結婚するんだな。やっと実感湧いてきた。」

「そうだね!」

「おし、じゃあ行くか!」

祐也はそう言って私の手を握りながら立ち上がった。

「つぼみ、着替えるか?」

「うん。急いで着替えてくる。」

私は祐也の腕を離し、自分の部屋まで走って行った。