兼城の次男は困った顔をした。

「でも、兼城組を再興するにも傘下にしてもらうにも構成員の数が圧倒的に足りません。まだ親父に麻薬をやっていないことがばれていない構成員なら何人かいますけど、それでも10人足らずです。」

「それなら、金代の組員を30人ほど連れていけ。ヤス、お前も兼城組の再興が終わるまでは兼城組で働け。再興が終わったら改めて盃を交わそう。」

「わかりました。組長。」

私たちは明日斗さんたちが来る前にこの場をヤス達に任せて組に戻った。