私は元々使っていた部屋に入り、ベッドに倒れこんだ。

もう学校にも通えないし、当分この家から出ることは無いだろうな。

ラインのトーク画面を見た。

みなみさんから一件と伊川先輩たちからも一件ずつ来ていた。

内容は今どこにいるんだとか何をしてるんだなどだった。

伊川先輩からは黒羽として仲間にはなってくれないのかと入っていた。

黒羽ね。黒羽は明日斗さんに言われてしていた仕事だからもう黒羽ではないかな。

いずれにしろ私は智也先輩以外をブロック削除して智也先輩のトーク画面を開いた。

"智也先輩もう話は聞きましたか?"

ラインを閉じようとした瞬間に返信がきた。

"はい。あなたが金代組とKSグループの跡継ぎだったのですね。あなたの下で働くなどヘドが出るのですが、親には逆らえないのであなたのもとで働きます。もちろん、このことは千寿に告げます。"

"ありがとうございます。伊川先輩にはどうとでも伝えてください。"

そう送ったところで携帯の充電が切れた。

もうお母さんにも会えないんだな。

お父さんからしたら私がいなくなることは喜ばしいことだろうけどね。

みなみさんに返信返せなかったな。