それから俺たちは救急車に乗って、布沢病院に向かった。
病院に着き、つぼみはすぐ手術室に運ばれた。
「君は新しくつぼみのお兄さんになった...」
「海人です。あなたは...?」
「つぼみの叔父にあたる直哉という。すまないね、姪はなんでも我慢して押さえつける性格なんだ。
...だからこそ頼める仕事があるんだが。」
直哉さんは最後に何かボソッと言った。
「つぼみは助かりますか?」
「ああ、たぶんな。」
たぶんということは助かる可能性は半々なのか?
「とにかくまだやってもらわないといけないことがあるんだ。助かってもらわないとこちらが困る。」
「つぼみの執刀医には腕の立つものをつけてある。」
ポッとランプが消え、手術が終わったようだった。
ドアが開き、執刀医が出てきた。
「手術は成功です。あとは麻酔が切れるのを待つだけでしょう。」
「ありがとうございました。」
俺は一言そう告げ、つぼみに付き添った。

