「最初の勝負は楓vsつぼみ。始め!」

始まったとたんに、澤野から殺気があふれ出てきた。

まあちっとも怖くないんだけど。

それから私と澤野はお互いに隙がないか探しあっていた。

「つぼみちゃんが来ないなら俺から行くよ。」

私は向かってくる澤野の脇を狙い、拳を突き出した。

「なっ!俺から行くよって言ったのに。」

「喧嘩中にそんなこと言ってたら死ぬよ。」

そう言って私は突き出した拳を引き、澤野の後ろに回って脇のあたりを思いきり殴った。

澤野はこの一撃で地面に倒れこみ、気を失った。

「この勝負、つぼみの勝ち。」