はあ?
意味が分からない。
「どうして?
私には関わる気が無いと言ったはず。なのにどうしてそこまでして関わろうとするの?」
「そんなの、お前がおもしろいからに決まってんだろ。」
「それにお前なら俺らの闇を解決してくれるかも知れないしな。」
「俺...お前のこと...気に入った。」
「私は女なのに?」
「...うん。」
この人女嫌いなのにどういうこと?
まあそんなことは関係ない。
私は誰とも関わる気はない。それが暴走族だなんてなおさら碌な奴がいないに決まっている。
「もう一度言います。私は誰とも関わる気はない。」
「無理だ、お前に拒否権は無い。お前は緋向の姫になるんだ。」
無理やりでも姫にしたいわけだ。仕方ない、あの手を使うか。
「分かりました。でも姫になるには一つだけ条件があります。
私と勝負をしてください。誰か一人でも私に勝てる人がいたなら姫になります。
もし誰も勝てなかったら、今後一切私にかかわらないで。」
伊川先輩以外は少し困惑しながらどうするか話し合っていた。
「いいんじゃねぇの?あいつ自身がいいって言ってんだから。」
「分かった。」
「じゃあ始めましょう。最初は誰からですか?」
順番はじゃんけんで決められた。
「俺から行くね。でも女の子を殴るなんて俺のポリシーが許さないんだけどなぁ。まあ仕方ないか。」
「誰か審判を。」
そう言うと、総長である伊川先輩がやってくれることになった。