カラオケに着くと、とりあえず砕けた感じに1人ずつ自己紹介!
初日よりも色々質問したりしてみんなのことがよくわかった。
その後は歌ったり話したり食べたり…
あたしもいろんな子と仲良くなれたし、連絡先も交換した。
LINEでは2年5組のグループも作ったりしてすごく仲のいいクラスになりそうだ。
あたしはずっと奈々子の近くで話したりしていたが、なんと急用で帰ってしまった…
まぁ、他の子とも仲良くなれたけど、まださすがに心細い。
そしてドリンクがなくなったので取りに行くことにした。
(奈々子がいないとやっぱ寂しいなぁ…)
と思いながらドリンクバーでボタンを押していると、
「上田さん?」
「あ!えーと、安田君!」
「どう?楽しんでる?」
「うん!すっごく楽しいよ!企画してくれてありがとう!」
「それは良かった。ってか俺ら席遠くてあんまり話してないよね」
「確かに!!」
「良かったら連絡先教えてくれない?」
「もちろん!いいよ〜」
と、いって、安田君と連絡先を交換した。
(ドリンクも入れ終わったし、そろそろ戻ろうかな…)
「そろそろ戻らないとだね!」
「もーちょっとここで話してかない?」
「え?」
安田君の顔を見ると少し困り顔。イケメンはどんな顔してもイケメンなのですね。
「俺さ、上田さんに興味あるんだよね。だからもっと話してたい。」
「あたしに?どうして!?」
何を言ってるんだこのイケメンは…
「んー、言ってもいいけど、言ったら上田さん、怒るかもよ?」
と、優しい笑顔で言ってらっしゃる。
「じゃあー、怒んないから教えて!」
「………上田さんだけだったんだよね。」
「? 何が?」
「俺と目が合わない女の子。」
「……は?」
「俺さ、割と顔はブスなほうではないみたいでさ、よく女の子が見てくるんだ。」
え、なんか急に自慢スタートし始めた……
「でも、上田さんは違った。」
「もちろん、好意を寄せてくれるのは嬉しいけど、ジロジロ見られるのはあまり嬉しくないんだよね。」
「でも、上田さんは周りの女子が騒いでても全然気にしないし、俺なんかのこと目にも入ってなくて。」
(さっきまで知りませんでした。ハイ。)
「そういう女の子はじめてで、気づいたら俺の方が興味あってさ。」
「はぁ…。」
「だから同じクラスになれてだいぶ嬉しい。」
「よくわからないけど、あたしも同じクラスになれて良かったよ!これからよろしくね!」
ホントに訳分からないけど、嫌われてはないのかな?うん。
「良かった。気持ち悪がられるかと思った。」
「え?そんな分けないじゃん!笑
そりゃ、びっくりはしたけど、気持ち悪くなんかないよ!全然!」
「そっか、良かった!
よし、戻るか。」
その後は特に話すこともなく、午後7時頃に二次会組と帰宅組に別れた。
あたしは帰宅することにして、帰宅組と一緒にカラオケを出た。
でもあたしと同じ方向の子はいなくて途中からぼっちに…
(奈々子がいればなぁ…まぁ、さすがに街灯で明るいから怖くはないけどね。うん。怖くない。)
すると、電話がなった。
スマホを見ると……
修司からだ。
