よし!あたし達の新しいクラス、2年5組に行こう!
あたし達の学年は全部で7クラスもある高校。さすがに7クラスもあると1回も話さない子達も出てくるのが残念だけど、本当に楽しい高校だ。
新しい教室に行き、担任の先生の話などを済ませると、自己紹介タイムに…
上田だから出席番号も早くて少し緊張するんだよねぇ〜…
あ!もう奈々子だ…次じゃん。
(どーしよう。)
「岩崎 奈々子です。去年は1年2組でした。部活はテニス部に入ってます。1年間よろしく!」
なんて、ちゃっかり終わらせちゃってあたしの番。
「えーと、上田 帆乃花です!1年生の時は2組でした。部活には入ってませんが、週に2回ダンスに通ってます!よろしくお願いします!」
と、ほぼ奈々子のパクリに。笑
まぁ、いいか。
修司はというと、、、
「及川 修司です!えー、初めましての人も、仲良くしてくださいな。あ、誕生日は7月5日なので、祝ってね〜!よろしくおねしゃーす!」
と、安定のテンション。
まぁ、ウケてるからいいのかな?笑
1通り自己紹介も終え、下校。
帰る準備をしていると、
「ほの〜!帰りさ、いつものとこ寄ってかない?」
「いいね!行きたい!」
今日は半日だったので、まだお昼。
いつものとことは、学校の帰り道にあるクレープ屋さん。
ここには1年の頃から通い詰めていて、ポイントもかなりたまってる。笑
「ほの、何にする?あたしはこれ!」
「んー、じゃあー、あたしはこっち!」
ベンチに座り、2人でクレープを食べながらお話するのが日課。
とは言っても奈々子は部活で忙しいから最近はあまり来れないのだ。
ガールズトークを繰り広げ、帰宅する。
「ただいま〜」
と、言っても返事はない。
あたしの両親は共働きであまり家にはいない。
中学1年までは、お母さんが仕事をちょくちょく休んできてくれていたが、
あたしのせいで好きな仕事ができないのは可哀想だし、
もう中学生だから1人でも大抵のことはできたので、
完全に仕事に復帰するように勧めた。
お父さんもお母さんも同じところで働いていて、ラブラブ。笑
割といいところに就職してるので朝も早いし夜も遅い。
でも好きなことをやっている2人はすごくかっこいいと思う。
