うん。
こういう奴だった
心配して損した
「…帰ろっか」
「ん」
「…この前は眼帯だったよね…」
「あれもかっこよかっただろ?」
そう。つい3日前の休みの日
急に呼びだされたと思ったら眼帯姿だった
どうしたのかと詰め寄ると
『…俺の封印されし目が…封印から解かれそうなんだ…うっ……あぁ…もう…』
とか言い出した
よく分からんかった
どんなに馬鹿なことをしていても、ゆうにとってはすべてかっこいいらしい
本当に…こいつが学年一位なんて…考えられない
「眼帯に、包帯…魔法……うーーん。…王道はもう何回もしたしなぁ…次は何しよう」
帰り道ぶつぶつそんなことをいっている
言っておくけど
これ、毎日だから
「…はっ!…なみ、今何時?」
急に真面目な顔してそんなことを聞いてきた
「え?6時21分だけど…」
「マジで!?ちょ!…ごめんなみ!俺、走って帰る!」
「は!?」
そう言うと、走って帰っていった
「……」
いやいやいや!
意味わからない
何があったんだよ
「…ま、後でラインで聞くか…」