空閑くんに興味ある人だったらこの席は天国だけど
私にとったら地獄ではないかっ!!
と、とりあえず…
「空閑…くん。私が授業中寝て…」
「授業中寝てても起こさないから、
とりあえず黙って」
空閑くんは冷たい声で私がわざわざ言おうとしたことを途中から刻むようにして言ってきた
「あ、はい。わかりました」
なにこれ、どう接したらいいの?!
チラリ、と私は空閑くんを見る
艶のある黒髪を無造作に流してあり
ここちよい風が窓から入ってくると
その髪からいい匂いがする
これは何の香りだろうか…
髪と同色に濃い黒を帯びた瞳は冷たそうでクールな空閑くんにはぴったり
横顔は絵になるほどかっこいい…
あっ…
じっと見ていた私と空閑くんの目が合う
私は急いでそらしたが見てたのはバレてるかな?
