いきなり抱きつかれてびっくりしてすぐに誰かはわからなかったけど、ちょっと考えたらすぐわかった。


「夏恋さん?!と
………は?」


「久しぶりー!!
覚えててくれたのねぇ!!」


「はい、まぁ」


こんな中途半端な返事になっていたのは夏恋さんの体越しに見える人にに目を奪われていたからで


「ではでは、今日から小春ちゃんと一ヶ月のあいだ、一緒に暮らす人の紹介をしてあげるね?!」


いやいや、紹介されなくても知ってるよ…


「夏恋ちゃん、無理言ってごめんねぇ」

「あ、小桃ちゃん!
全然いいのいいの、むしろこっちが助かるわ!」


小桃ちゃんっていうのはお母さんのこと。


「そう?
ありがとうね〜!」

「ふふふ。
では、紹介します!!」

いいよ、紹介しなくて…