「俺達の絆はこんなものだったのか!?」
「兄貴が…いいや、兄貴の世界が僕達よりも進歩させた!」
「兄貴…僕達に言った。いつも同じ様に世界を進めようって。なのにその約束切った」
「それは…」
「言語道断!僕達……リュクリエとディアンカは……決めた」
「兄貴の世界…潰す……こと」
「…っ!」
「もう、兄貴は僕達の兄貴じゃない」
「リディカルト……覚悟……しろ」
「リュクリエ…ディアンカ……。俺が生みだした『ヒト』は、進化し過ぎたんだ……」
「それなら止めればいい」
「リディカルト……世界の守護者……僕達と同じ……止めること……出来る」
「……だが、俺は…生きる物全ての意思を変えたくない」
「そうか……」
「…そう…か」
2人は譜術を発動した。
リュクリエは右腕を振り、手の下に譜陣が浮かび上がり、
ディアンカは、両腕を上げその手の上に譜陣が浮かび上がった。
「や…やめろ!」
「なら…止めろ」
「止め…ろ…止…めろ」
「それは嫌だ!」
「なら…闇の霧(ダークミストス)」
「……白色の固い爪(ホワイトウィズイアー)」
「…」
「言葉も出ないのか?」
「出ない…か?」
「…世界樹……俺に力を!マナの恵みを!」
「マナ……か。」
「どう…ってこと……ない」
「一回引くぞ」
「あれだね…わかった」
水色の世界にはリディカルトしかいなくなった。
「世界を…俺から出向き……守らねば……」