「華が電話でてくれないんだ。」 その一言から始まった電話で僕はついにしびれを切らした。 「華の事だから昼寝でもしてるんじゃないかな?」 8割方僕はこう返事を返すことしにている。 それじゃなければ、本を読んでるか、テレビをみてるか、そんな感じなんだ、華は。 「だよね。あーぁ、俺嫌われてんのかなぁ。」 ちょっと落ち込み気味のたっちゃんの慰め方ももう心得ている辺り僕は友達でしかないと思う。 この壁を破らなければ何時までもこのままだろうし、2人が別れるまでゆっくり待つなんてできない。