ー10年前・大翔、秋 6歳ー

ミーンミーン

大翔と秋は、両親と共に海に遊びに来ていた

バシャバシャ

「大翔!こっち来てー‼︎お水冷たいよー‼︎早くー」

「待って、秋‼︎早いよ〜‼︎」

私は海まで走って行ってたから、少し身体が弱かった大翔は中々追いつけなかったみたいで、急ぎ過ぎて途中で転けてしまった

「大翔!大丈夫?ごめんね」

「大丈夫。秋のせいじゃないよ〜。泣かないで」

泣いていた私の頭に手を置いて笑った




あの後私達は海で遊んで、疲れはてて眠ってしまった。

「んー。」

私は目を覚ました時、大翔は隣で眠っていた。

私は吸い込まれるように大翔にキスをしようとした瞬間、

「んー?秋?どうしたの?」

大翔が起きてしまって、私は顔を逸らし

「何でもないよ、大翔の髪に虫が着こうとしてただけ」

大翔はびっくりした様に起き上がった

「ふぇ⁈虫⁈」

焦る大翔を横目で見ながら一時顔が赤いのが治らなかった