「大翔、行っちゃったね」

「うん」

あの後大翔は、留学をするかしないかでかなり悩んで、やっぱり留学をする事にした。





「大翔、行っちゃうの?」


「ああ。やっぱり、まだ父さんと母さんの事は完全には立ち直れねーけど、父さんは俺にバスケ頑張れよ、って言ってたから、頑張るよ。そしたら父さんは笑ってくれるような気がする」

「うん。おじさん、大翔のバスケ好きだったから」

「うん。母さんにとって俺は自慢の息子らしいから母さんに恥じないよう頑張んなくちゃいけねーな」

「ふふっ。そうだね」

「それと、秋」

「ん?」

大翔は何か決意いたように、

「今日で秋から卒業するよ。」

「え?」

大翔は、私の額に軽くキスをして

「秋、俺に初恋をありがとう。またな」

その行為に、明先輩は少し怒りを見せたが、我慢した様だ

私は明るい声で大翔を送り出した

「またねっ‼︎大翔!」

私達は笑顔で別れを告げた