ピッピッピッピッ

『ここは、何処だろう。父さんと母さんは?』

重たい瞼を開いて天上を見る。すると横から聞き慣れた声がする

「ひ、ろと?大翔‼︎目が覚めたんだね‼︎今先生を呼んでくる‼︎」

『秋?何だ?何が起きてる?』

起き上がろうとすると体中に痛みを感じた。

「大翔‼︎先生呼んできたよ!すぐ来るって」

「秋、ここは何処だ?父さんと母さんは?」

「っつ!...ここは病院だよ。おじさんとおばさんは...」

秋の目には涙が浮かんでいて、俺と目を合うと、苦しそうに目を逸らした

「秋?父さんと母さんはどうしたんだよ⁈」

秋の目からは大粒の涙が流れ、俺に告げた

「おじ、さんと、おばさん、は…死んで…しまったの…」

『はっ?』