「なんで、なんで…」

「あーあ」

大翔と駿は水族館から出てきた私達二人を見比べて諦めたような声をあげた。

ルリは納得したように笑って

「さあ二人とも邪魔ものは退散しましょう。」

大翔はすごく抵抗したけど、ルリが連行していった。

「秋、家まで送るよ。」

「ありがとうございます。明先輩。」

「…。」

「明先輩?」

「その、二人の時は名前で…」

先輩は顔を真っ赤に染めて言った



私も思わず照れたが、勇気を振り絞り名前を呼んだ

「あっ、明…!」

先輩は少し驚き、再び顔を赤く染める

「やっぱり、いいや、照れくさくて死にそう」

その言葉に思わず笑みがこぼれた

「ふふ。自分で頼んだのに。可愛い人」

私の言葉に先輩は再び顔を赤く染め

「男に可愛いとか言うな!」

そう言うと私たちか顔を見合わせはにかむように笑いあった