「...美佳...」

「明先輩!」

俺は重い瞼を開けて周りを見渡した

そこには見慣れた顔があった

「秋?」

秋は涙を目にいっぱい溜めて俺の名前を呼んだ

「もー心配しました!明先輩倒れちゃって目覚まさないんだもん!」

俺は起き上がろうとすると後頭部にズキリと鈍い痛みが走った

「あ、ダメですよ!明先輩倒れた時、手洗い場の角で頭打って、2針も縫ったんですからね!油断しすぎです!」

秋は少し怒り気味に言った

「ごめん、ごめん。心配かけて悪かったよ。」

「まったくです!」

秋は頰を膨らませながら、お茶を淹れてくれた

少し時間が経って、翼たちが来た

皆んなで他愛ない話をしていると夕方になり、皆んな家路を急ぐ

秋は最後まで残っていてくれた

「じゃあ、先輩また来ますね」