スマホが鳴り響いてうるさい。


ピッ


「駿!何だよ?!こんな朝早くに。」


「明。今日暇か?」


「よぉ!明。」

駿に呼び出されて、家の近くの公園にいた。

「駿。何だよ話って。」


「お前やっと自分の気持ちに気付いたんだな。」


っつ。何だよ。なんでもお見通しって訳か。


「だから何だよ‼」


「遅ぇよ。一体どれだけ時間かかってんだよ。」


「お前には関係ないだろ。」


「いや、あるね。俺だって、秋ちゃんが好きだ。」

予想していた答えに思わず、戸惑う俺がいた
駿も、美佳の事が好きだったから、前の事を思い出した。


「っつ!だから何だよ‼」

そう言った瞬間、俺たちの会話を制する声が聞こえた。


「ストップ!話は聞かせて貰ったぜ」


そこに現れたのは大翔だった。そして大翔はこう言った。


「明日から夏休み。独りづつ秋をデート誘って、秋が誰を好きなのか、確かめて見ようぜ。」