大翔と二人だけだと思ってた、この保健室。


私は、保健室に忘れ物をとりに行った。



そしたら、前に明先輩が寝ていたベットに誰かが寝ていた。もうこんな時間なのに...



「あの、もう学校しまっちゃいますよ?」


「あんた、誰?」


この人、見たことある。先輩に似てるなぁ誰だっけ?


「あんた、俺のファンの子?」



えっ?ああ、思い出した!この人、モデルの駿だ‼なんでこんなところに?



「おい!さっきから聞いてんだけど。」

駿は怒った様に大声を上げた。

「あっ、ごめんなさい‼私、中川秋って言います。あの学校しまっちゃいますよ?早く出ないと。」

彼はニヤリと口元を上げる


「ふーん。あんたが明が話してた中川秋か。」

その言葉に思わず声を挙げる

「えっ?明先輩と知り合い何ですか?!」

彼は少し笑い言った

「いとこだよ。」


どうりで先輩に似てるわけだ‼

確信を持った私は目を輝かせた

すると

「確かに可愛いな。」

彼は何か呟いた

余りにも小さい声で聴き直した

「えっ?」


「何でもない。じゃあな、中川秋さん。彼氏と仲良くね。」


「えっ?」