やった!先輩と同じ部活だ‼嬉しいな。


「ちょっと。そこの1年‼」


「えっ⁉私?」


「お前だよ。あんた明のなんなの?彼女?」


「いえ、違います。」


「お前、調子乗んなよ‼明は、ウチらの何だからさ!」


何この人たち。明先輩のなんなの?彼女さん?


「おい、聞いてんのか?!」


「きゃ!」


いきなり、叩かれそうになって思わず身構えた。


バシッ


あれ痛くない。そっと目を開けると、そこには大翔がいた。


「ちょっと、先輩方。多勢に無勢は卑怯ですよ。」

大翔の迫力に圧倒される先輩達

「ちっ、覚えてろよ‼ブス‼」

そう言い放ち先輩達は走ってこの場を去った

「秋がブス?お前らがブスだっての‼ばーか」


大翔がそう呟いた後、振り返って私に言った。


「大丈夫?秋。どこもケガしてない?」

心配そうな顔で私に聞いてきた。
懐かしいなこういう事一杯あったな。
大翔がいつも助けたてくれた。


「ありがとう。でも大翔の方がケガしてるじゃない!」

大翔のケガした部分を見た瞬間、私は耐え切れず、思わず大翔を抱き締めた。大翔の痛そうな表情を見ると、涙がたくさん出て来て、もう止まらなかった。