だから、私は大学在学中にCGクリエーターの資格と、情報処理技術者試験を取った。
「_________橘 茜。」
私だ。
「はい。」
「映画事業部。」
映画、事業部………?
あの、テレビ局の映画をつくるところだよね…??
頑張らなきゃ、だめだよね。
どんな場所でも、どんな仕事でも。
*
「映画事業部に配属されました、橘 茜です。これからよろしくお願い致します。」
映画事業部に配属されたのは私ともう一人。
「五十嵐 煌Kou Igarashiです、よろしくお願いします。」
さっき、軽く話したんだけどとても話しやすくてホッとした。
「部長ー、今日は歓迎会ですかー??」
「なんだ、一之瀬。もう酔ってんのか?歓迎会の日程、決めたじゃないか________。…2人とも。」
「「……。」」
「ここは、オリジナル映画を企画·制作するところだ。誇りを持て。私たちは、人を幸せにすることができるんだ。」