「……っ」 思い切り跳ね飛ばされた私は近くの柱に頭をぶつけた。まだ肩にぶつかったあの子の感触が残っている。 新学期早々ツイてない そう思って目を前方へとやると、反動で尻餅でもついたのだろうか。座りこんだあの子が、真ん丸な目をこちらへ向けている。 「………は!!!」