動けずにぐったりしているようだった。 よくよく見ると、昔からよく見る、挟む罠に掛かってしまい、 おそらく2、3日経ったようだ。 むしろ一番危険な場面かもしれない。 空腹で、まず間違いなくひと飲みにされるだろう。 が、 「えっ?えっ??どうするの??鹿目っち」 体が勝手に動き、近付くと、転がっていた丈夫そうな枝と石を使って捻り、外してあげていた。