「大変です!!」


御厨が慌てて走ってきた。


「なに?」


「あのっ、安在さんのご両親も、プロの方なんですか??」


またブザーが鳴った。
彪賀だ。


「このイベントのこと、どっかで聞いたらしくて、参加したいって。電話がさっき」


「はい!?」


鹿目も驚く。


「…プロじゃねえ。セミプロだがかなりの腕だ」


突然どんよりと暗い顔になる彪賀。鹿目が驚き、


「ご存知だったんですか??」


「…昔いたところで、赤子の手を捻るように負かされた…」


「そうなんですか??初耳です」


「……棄権、できねえか」


「バカ言わないでくださいよ!!逃げるんですか??私はやりますからね!?」


「え~~っ」


「面白くなってきましたね」


小絵と御厨が、にやにやする。