ピュア恋

「おはよう!奈緒!」

私に挨拶してくれたのは、親友の寧々。

「おはよう!寧々!」

寧々とは中学の時からの仲良し。

「ちょっと、聞いてよー。昨日ね、大和とラブラブメールしてたのー。」

大和君は寧々の彼氏で、他校に通っている。

「はいはい。いつものことでしょ?」

そう、寧々は毎朝毎朝私に大和君とのメールを自慢してくるのだ。

「昨日は特別なのー!」
「それ、毎朝言ってるよ。」

私は苦笑しながら、寧々の話しを聞きていた。

「もう少しで夏休みでしょ?いっぱいデートの約束してるんだー。」

「それは良かったね。うらやましい!」

私は自慢じゃないけど、生まれてこの方1度も彼氏ができたことがない。