ピュア恋

よしっ!
覚悟を決めて教室に入った。

「お、おはようございます。寝坊してしまいました!ごめんなさい!」

きっと怒鳴られるだろうなー。

「おう、いいところに来たな!阿部、お前文化祭のクラス代表な!これ決定したから。」

へ?

「な、なんで?」

「誰も立候補しなかったから、遅刻したお前にしてもらおうと思ってな。」

「そ、そんな‥‥。」

ひどすぎるでしょ。

「はーい、みんな拍手ー!」

先生はもう私で決定したみたい。

「どんまいだねー!奈緒!」

休み時間になり、寧々は真っ先にそう言った。

「できるなら、代わってほしい‥‥。」