野薔薇姫

その顔で上目遣いはNGですっ!!また胸が驚いたではありませんか!自販機さ


ん!/////だって、可愛いんだもん。


「何が可愛いんだ?」


…しまった。声に出ていたみたいだ…まぁなんと。


「心の声が漏れてたみたいっ♪」


テヘッと笑うと彼は「そっか」と微笑する。


宵闇に隠れてはっきりとは見えなかったけど、彼はとても色気のある深い純黒


の瞳を持ち合わせているようだ。そこに一瞬惹かれてしまったことは誰にも言


わない。独り占めしたいと感じたことも。